ここの農園は毎年、手を変え品を変え、いろいろなコーヒーを作り出してくる。このロットは、パルパー(果肉除去機)を使わず、高圧洗浄機で果肉を一部取り除き、サンドライしたもの。果肉が取れたものと残ったものを一緒にサンドライするため、ウォッシュドとナチュラルのコンビネーションとなる。
ナチュラル・ハイドロウォッシュ。
手摘みされた完熟チェリーを水をはったタンクに入れる。24時間後、ハイドロマシン(高圧洗浄機)で、水圧を加え、果肉を除去する。タンクの大きさによって、ハイドロウォッシュの時間は30分だったり、数時間かけたりする。完全にパルプが取れた豆もあれば、取れていない豆もあるが、そのままアフリカンベッドで天日乾燥させる。こうすることで、ウォッシュドとナチュラルのコンビネーションコーヒーになる。そのため、麻袋にはNATURALとFULLY WASHEDが併記される、ややこしいマーキングになる。こういった精製方法には、いろいろと異論もあるだろうが、常に新しい味を追求しているサンタフェリーサには敬意を表したい。現地からのカッププロファイルは、ウォッシュドとナチュラルのキャラクターがあり、ボディと酸味のバランスが取れたフルーティーなロット。
<サンタ・フェリーサ農園は1904年、トリニダッド・E・クルスによって創業された。マヤ・カクチケル地区から始まった農園は、その後現農園主のアントニオ・メネセス・クルス氏とその家族と共に発展し、今なお昔と変わらずクルス家によって運営されている。創業以来114年が経ち、現農園主アントニオ・メネセス・クルス氏は創業者のトリニダッド・E・クルス氏から数えて4代目にあたるが、創業当時の優れたコーヒーを生み出すための知識と伝統はしっかりと受け継がれている。
品名 | サンタフェリーサ ティピカ ナチュラル ハイドロウォッシュ |
生産国 | グァテマラ |
地域 | アカテナンゴーチマルテナンゴ、パラシャ |
生産者 | サンタ・フェリーサ農園 農園主:アントニオ・メネセス |
クロップ | 2020/2021 |
規格 | SHB、EP |
欠点規格 | 8/300g |
スクリーン | スクリーン16アップ |
木の品種 | ティピカ |
その他 | 標高:1530~1770メートル、年間降雨量:1300ミリ、平均気温:20度、アカテナンゴ火山渓谷による微気候 |
精製方法 | ハイドロウォッシュ |
開花時期 | 2020年4月-5月 |
収穫時期 | 2020年12月-2021年4月 |
船積時期 | 2021年9月 |
保管方法 | 定温倉庫 |
ロットナンバー | 11/988/83 |