クライスデール・ブランドのブルーマウンテン15キロ樽
アロマ、ボディー、アシディティーの絶妙なバランスがブルーマウンテンの特徴であり、キング・オブ・コーヒーと言われる由縁である。まろやかな甘味の残る後味は、他のコーヒーの追随を許さない。
1953 年、ジャマイカ政府は、ジャマイカコーヒーの品質管理を目的に、コーヒー・インダストリー・ボード(CIB)を創設した。ジャマイカは世界で始めて地理的 な特定地域をコーヒーの銘柄として定義づけし、ブランドを構築した国である。フランスのワイン、チーズ、バターなどに与えられる認証、アペラシオン・ドリ ジーヌ・コントロレ(AOC)と似ている。ジャマイカから輸出されるコーヒーはすべてCIBの管理のもと輸出され、とりわけ法律で指定されたブルーマウン テンエリアで収穫されたコーヒーは、100%ブルーマウンテンである。
クライスデール地区は、セントアンド リュー教区内の平均標高1000メートルのコーヒー生産地として知られ、ブルーマウンテンコーヒーの生産地の中央に位置している。故に、「ザ・ハート・オ ブ・ザ・ブルーマウンテン」と呼ばれる。近くには国内最大の国立公園と森林保護区であるグランドリッジがある。
クライスデールの歴史
ク ライスデール農園は、1800年、英国人コリン・マクラーティー博士によって創設された。ジャマイカに旅行でやってきたが、好きになった土地に永住してし まった。コーヒーを商業ベースで生産した最初の農園のひとつである。当時の教区名はポートロイヤルであり、その後セントアンドリューに変更された。
こ の地区で生産されるコーヒーの品質がいいことに気づいた農民たちは、マクラーティー博士に続けとばかり、クライスデール農園の近隣にコーヒーを栽培し始め た。こうしてクライスデール地区のコーヒー栽培は広がっていった。クライスデール農園のコーヒーは1800年代始めにはすでに輸出されてい た。
現在、クライスデール農園は運営はされていないが、当時の精製工場、乾燥場、水車は200年経った今も現存している。かつてハネムーンの常宿だった工場に隣接するクライスデール・グレート・ハウスは、国家遺産としてジャマイカ政府によって指定されている。
クライスデール地区の生産者は、ティピカ種の素晴らしいコーヒーを作り続けている。クライスデール・ブランドはこの地区で収穫されたブルーマウンテンである。他の追随を許さない、そのアロマは、今日でも変わらない。
品名 | ブルーマウンテン NO.1 クライスデール |
生産国 | ジャマイカ |
地域 | セントアンドリュー教区、クリフトンマウントおよびクライスデール |
生産者 | セントアンドリュー教区、クリフトンマウントおよびクライスデール近隣の農家より集買 |
クロップ | 2008/2009 |
規格 | NO.1 |
欠点規格 | 3% |
スクリーン | スクリーン17/18 |
木の品種 | ティピカ |
その他 | 標高1,000-1,250メートル、100%天日乾燥 |
精製方法 | セミウォッシュド |
開花時期 | 1月-5月 |
収穫時期 | 11月-3月 |
船積時期 | 2009年7月 |
保管方法 | 定温保管 |
ロットナンバー | 100/11/221 |
AROMA | 8 |
ACIDITY | 7 |
BODY | 8 |
FLAVOUR | 8 |
AFTERTASTE | 7 |
FINAL SCORE | 88 |
フルーツ、ナッツ、トーストなどのソフトで控えめなアロマ。なめらかな口当たりのミディアムボディー。ライム、シトラス、チョコレート、モモ、サクランボのフレーバー。冷めるにしたがってフレーバーが前面に出てくる。 |
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